《架空と現実》―ムイシュキン

今日から授業再開。大学も年々事始が早くなる。来年度（2007年度）の学事暦によると 来年は1月4日スタートとあった。「松の内」などというのは完全に過去のものとなった。そのうち「三箇日」というのもなくなるのだろうか。 それはともかく、きょうは全教員が担当する1年生向けの演習の日だった（「総合演習Ⅰ」 と呼んでいるが他大学では基礎ゼミなどの言い方が一般的か・・）。昨年の10月の下旬 に「ワーキングプア」（Part１）のDVDを見たり、格差社会についての新聞記事を読んだり、 『週刊エコノミスト』に掲載された Ronald P. Dore の“米国型不平等社会”に突き進ん でいる日本を取り上げた論文をレジュメにまとめさせたり、といろいろ試みてきたので きょうは「格差社会」についてのdebateを仕掛けることにした。

そのウォーミング アップとして次の５こを知っているかと尋ねてみた。いずれも「格差社会」「不平等社会」 およびこれらへのカウンター的な意味合いをもつものである。

（１）ゴールドマンサックス
（２）清原達郎
（３）ホワイトカラーエグゼンプション
（４）「いざなぎ」超え
（５）ap bank

結果。受講生20人のうち一人を除いて「全部知らな～い。まったくわかりましぇん」と反応した。 一人だけが（２）を除いて知っているといい、説明をもとめたらまあまあだった。普段は まったく発言をしない、おとなしい学生。

それはともあれ、この結果。新年早々 頭を抱えることになった・・。うっそー、とほほ、と。