五輪閉会,そして・・2008年08月24日 21:47

星野ジャパン開花せず。星野の采配がだいぶ叩かれているが,要は,人情が,競争となじむには,ヨリ高次元でのマネジメントが不可欠だということではなかったのか。

メダリストは,ある地では,国威発揚の装置に組込まれ,この地では,一瞬のタレントとしてコマーシャリズムのさらし者となる。よりコミカルであることを不可欠の条件として。見苦しい,と感じる者は少なくないのではないか。

五輪閉会にあわせるかのように,仙台にパルコがオープンした。三田誠広が「村上春樹は日本語の達人?」のなかで,次のように書いていたのを思い出す。「村上春樹の文章は,高野豆腐みたいにスカスカだ,という印象を与える。・・田舎の駅前のパルコに陳列されている商品を,オシャレだね,と羨望の眼差しで眺めるような人々が村上春樹の人気を支えているのだろう」。こう述べつつ,三田は「意味不明の比喩やキザな言い回しをすべて剥ぎ取ってしまえば」「村上春樹は日本語の達人である,とわたしは思う」と結論するのだが,それはともかく,“田舎の駅前にパルコができた”ことだけは間違いない。パルコにとってのフロンティア消滅の始まりであり,仙台にとっての更なるミニ東京化の始まりである。

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