一関のベイシー2008年09月27日 22:57

一関(岩手)に行ってきた。用事が済み、時間があったのでベイシーに寄った。いまや貴重なJazz喫茶。全国に知られる店だが、わたしは初めて。と、いうか、これまで一関に行ったことがなかった。ドアを2つくぐると、Don Ellis Orchestraの大音響が飛び込んできた。1970年前後の感覚がよみがえる。紫煙がフリー、というのもあの時代と同じ。Jazzのサウンドにみあった淹れ方をすればこれしかないという感じのコーヒー。あくまでも、どこまでも重い独特の味。客はほとんどが中高年。あの時代と同じようにじっと目を瞑り、身じろぎもせず大音響に聴き入っている。「端的に言えばweird」と言ったのは、一緒にいった息子。「そのこころは?」と問えば、「客のほとんどが頭でしか聴いていない。身体で聴いていない。じっと聴き入る瞑想スタイルなんか、Swingとは無縁ではないか」と。

Jazz喫茶は、中高年が懐古の情を求めて訪れる観光スポットとしてのみ生きながらえるのか・・。