九州の食文化2008年10月27日 08:31

とんこつラーメン 発祥の店
九州大で学会(経済理論学会)があり、先週末(24日)福岡にやってきた。ただし、丸2日間は会場にはりついたまま、わずかに夕食を兼ねて中洲に行っただけであった。昨日の学会終了後、いささかの観光を敢行すべく久留米へ。久留米出身の若き友人が、京都での学会を終え、若手研究者とともに合流してくれた。明後日まで九州を案内してもらえることになった。

そこで、昨夜は早速餃子の店へ。いまでは宇都宮など「餃子」を名物とする土地が少なくないが、久留米の餃子もその固有の魅力を確かにもつ、と感じた。形状だけをいえば、かなり小振りで、しかも具に対する皮のボリュームが圧倒的である。だから正直のところ、形状だけで判断すればほとんど期待感は湧いてこないのである。ところが、パリッと焼き上げられた餃子は、いわば点としての具がまことにジューシーな風合いを出していて、その感触が皮全体を包んでいるのである。逸品であった。

その後、地方都市の例に漏れずシャッター通りの感が否めないメインストリートを散策後、とんこつラーメン発祥の店で仕上げた。のれんに「元祖 南京千両」(創業昭和十二年)とあった。秘伝のとんこつスープ、ひかえめのちぢれ麺、きざみ叉焼で仕上げられた「とんこつラーメン」。歴史というよりも物語を感じさせるこれまた名品であった。

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