IT社会の現実2009年06月17日 21:25

テレビを見ていたら,あるCMが目に留まった。
ウィルス対策ソフトのCMである。
「イライラ解消!」
「かっる~ぃ,軽い,このソフト」
というようなセリフが流れている。
わぉ,わーお。
ついに出たか,待ってたソフト!
と胸躍らせて,ソフト名の出るのを待った。
びっくりした。
驚いた。
憤慨した。
自分が使っているソフトだった。
いつもイライラさせられているソフトだった。
まさにBJCM!(Black Joke CM)。

所属している学部に,
この4月,
新しい学科が出来た。
ご祝儀予算がついた。
使途に困ったと見えて,こともあろうに
学生出欠チェックシステムなる装置を導入した。
受講する学生は,
学生証(カード)を装置に通してから
教室に入る形となった。
入力された受講生データは,
パソコンに取り込んで管理するというシステム。
ところが,
パソコンに組み込まれたデータ管理ソフトに
プログラムミスがあり,
目的はまったく達成されていない。
出席しているのに
欠席が続いているとされた学生,
まったく逆に,
出てもいないのに出席として記録された学生等々。
そもそも出欠チェックシステムなどというのを導入する
ナンセンスもさることながら,
ここにもIT社会の現実がある,
というさぶい話なのである。

けさ,ラジオで
昨日と今日
「ICT推進フェア2009 in 東北」という企画が
メディアテーク で開催と聞いた。
昼食がてら行ってみた。
津軽三味線の演奏を
自動的に楽譜に変換するシステムが
ちょっと面白かったが,
総務省が力を入れている
「ユビキタス・コンピューティング」の例というのも,
IT玩具の域を出るようなものではなかった。

たぶん,ホッとすべきなのだろうね・・。