深遠なるかな〈カーリング〉 ― 2010年02月20日 21:52
昼食時,TVをつけた。
冬季五輪のカーリング(women)を実況中継していた。
日本(チーム青森)VS英国。スコットランドが発祥の地という
カーリングを見るのは初めてだったが,いっぺんに惹きこまれた。
ルールは知らない。
アナウンサーや解説者の発するテクニカル・タームもまったく分からない。
でも,瞬時に心を奪う何かがあった。
果たしてこれはスポーツなのか?と。
瞬発力,持久力,筋力といったいわゆる身体能力に
テクニックや精神力等が絡むというのがスポーツ
だとすれば,カーリングなる競技は,その範疇のい
かなる位相に属するものなのか?
“標的”めがけ,30メートル以上離れた位置から,
ストーンを手離す(スライドさせる)。
“標的”は,空間(リンクの中のある範囲)であったり,
相手ないし自分たちのストーンであったり,
競技の局面によって激しく変わる。
複数のストーンであることもある。
そのような状況において,
例えばわずか数センチの差異を,
30メートル離れた地点から適確につかむことが要求される。
しかも,想像・想定したとおりにストーンが到達するように,
ストーンを手離す繊細な制御感覚をもたねばならない。
時々刻々と変化する「氷」の質・状態を見極めつつ,
ストーンの摩擦状況を判断しなければならない。
ストーン同士の接触による微細な反撥・撥ねかえりを
読まなければならない。
まさに競技者(アスリート)であると同時に科学者の眼
をもつことが求められるのである。
スポーツの範疇はこれまでの常識をはるかに超えて拡大
しているのだろうか・・。
カーリング競技には,審判/ジャッジする者は不在という
のもどこか哲学のようなものを感じさせる。
きょうは,少っち,賢くなった。Yep!!
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