キャリーバッグの新しい「罪」2010年02月28日 10:29

通常、新幹線に乗る時には、
2人掛け座席の通路側をとる。
ネット経由で、車両も、列も指定できるようになった。
それが、昨日上京の折には、2人掛け座席の通路側という
「定型」を破り、
3人がけ座席の通路側にした。
真ん中の席は、結局座る客がおらず、その分、
気分的に楽に乗れる場合が多いらしいというのを
思い出したからである。

画面で席を検索した際に、なるほど真ん中は空いていた。
「しめしめ、これだ」と思った。が、現実は甘くはない。
車両に乗り込み、指定した席に着くと、
窓側にも、真ん中の席にも客がいた。
もちろん、これだけなら、想定が外れてしまったと、
ちょっとした「不運」を感じるだけである。

ところが、昨日は、乗った車両は満席だったばかりでなく、
窓側、真ん中の客の大きな複数のキャリーバッグによって、
荷物棚が占拠されていた。
しかも、前後の列も、通路をはさんだ向かい側の棚も、
キャリーバッグが鎮座する異常事態。
つまり、当方の荷物を納める空間が
まったくない事態に直面したのである。
キャリーバッグの場合、すき間をつくってあとから荷物を
押し込むことはできない。
キャリーバッグは、持ち運びの容易さに加え、
「定形」であるがゆえに使われていると見られる。

で、結局、どうしたか、といえば、わが荷物は足元に置かれた。
つまり、窓側、真ん中の客にとって、席を立つことは、
このバリケードを「なんとかする」ことを意味した。
荷物を足元に置いた当方にとっても大いなるプレッシャーが襲った。

キャリーバッグの「罪」「トラブル」が指摘されて久しい。
他者の身体を撃つ、進路を妨害する等の「罪」に、
新しい「罪」が加わった日であった。