《架空と現実》―ムイシュキン

日経の連載に「私の履歴書」がある。
今月の書き手は有馬稲子。
きょうの文中に「おんば日傘」というのがあった。
もう死語もいいところの言葉である。
それが使われていた。
さすがに大のつく舞台人。
だが，恵まれた環境で，大事に大事に育てる（育てられる），
というような意味だとわかる人は，いまいるのだろうか・・。

そういえば，昨日ＴＶで見た入社式の風景。
そのなかに，「三菱鉛筆」の異色な入社式があった。
新人に，使っていない新しい鉛筆と小刀を渡し，
“手動”で削らせるというもの。
これが時代を感じさせた。
新人の多くが，まともに小刀を使えないのである。
半分が初めての体験だと言っていた。
凸凹の鉛筆の先が大写しになった。
手動を知らない～子どもたちよぉ。
果物も同じだろうな・・。