震災1ヶ月2011年04月11日 20:16

巨大地震から1ヶ月。
片付け作業がほぼ終了した。
昨日、一気に作業が進んだ。
片付け作業終了へ
在京の若き友人が、新米教員と院生を
伴ってレンタカーで駆けつけてくれたからである。
言葉にならないほど嬉しかった。
作業後の酒、心身の疲労を慰撫してくれる
格別の味だった。
鬱々とした気分の天井を開いてくれた。

きょうの夕方、福島県沖を震源地とする
強い地震があった。
せっかく書棚に納めた本がまた散乱するかと
一瞬ひるんだ。
幸い、新書が数冊落ちた程度で済んだ。

自宅ではようやく本日の夕方、
ガスが復旧した。
ライフラインが1ヶ月ぶりに
そろった。

「個」の中にいたこの一ヶ月。
「私」というフレームに跼蹐していた1ヶ月。
外に出て、何かをする準備が遅まきながらできた。


緊急シンポジウム2011年04月20日 20:35

前回,
「外に出て、何かをする準備が遅まきながらできた。」
と書いた。
その「外に出る」ことになるのか,
と問われれば,自信はないが,
先週末,
東北本線と福島からは新幹線を乗り継いで上京し,
「今、日本で何が起こっているか―3・11大震災と福島原発事故を考え
る」という緊急シンポジウム(緊急集会)で発言してきた。
大震災と原発という問題に直面して,
これからいったいどのような方向を考えることができるのか,
を提起してみたいと思ったからである。

ポイントは,
巷間いわれる
「巨大地震・大津波・原発」の三大苦とか,
「風評被害」を加えた災禍四点セット
というだけでは,
現実をとらえたことにはならないという点。
震災当日の「寒さ」(雪が降り,翌朝は氷点下
にまで下がった)という「苦」が加わり,

これからのありうべき社会
という観点からは,
「被災格差」とでもいうべき
社会的現実を直視しなければならず,

さらに,
そもそも近代以降,
日本資本主義において
「東北」という地理空間が
いかなる位置づけを与えられてきたのか,
このことと今回の自然災害とを
繫げてとらえかえさなければという点を強調した。

それゆえに,
「東北」から新しい社会を構想する必要があるし,
構想すべきであると、最後に主張した。
それはまさに“A Calm Revolution”(静かなる革命)
とよぶべき運動なのではないかと・・。
なによりも"効率”を優先するひ弱な社会ではなく、
人と人が小さな地域を軸につながる社会、
ムダを否定せず、これを受け入れる社会etc.

だからキャッチコピーは
“震災を静かなる革命に転化せよ!!”