アンダー・フォーティ2008年06月30日 22:53

日本半導体ベンチャー協会(JASVA)というのがある。半導体関連のベンチャー企業のあつまりである。このJASVAが,きょう東北JASVAを設立する「キックオフセミナー」を開くというので行ってみた。東北を“ものづくり”の拠点とする仕掛けの一端でもわかるかなと思ったからである。東芝の技術者,日立を辞めてベンチャー企業をたちあげた技術者,ナノテクの研究者,半導体研究の大御所など,それぞれの話に教えられることは多かった。しかし,この国の半導体技術が,いまも世界的水準にあるといった,技術の話としてはいろいろ面白かったものの,いまなぜ東北で次世代型のテクノロジーなのか,の認識は見えてこなかった。つまり,自動車(部品)工場や大手半導体企業などの進出が相次いで発表される状況が続いているが,その意味を闡明する問題意識はかなり希薄と見た。技術決定論とはかかる状況において頭をもたげるものなのだろう。

最も印象に残ったこと。それは,ある技術者が最後に「われわれはアンダー・フォーティに期待している」と言ったこと。現在の日本の教育のありように引き寄せて考えると,ちょっと「こわい」話だからである。いまの大学における理工系の抱える問題(もとはといえば金融的増殖に魅了された結果としての工学部離れ・・)と理工系にかぎらず「考える力」を放擲している教育の問題があるからである。

学生起業家2006年01月27日 15:20

1960年代江副正浩、1970年代矢内 廣、1980年代西和彦。それぞれ「リクルート」、「ぴあ」、「アスキー」の創業者である。しかも学生時代に起業し、いわば「成功」まで一応こぎつけた。すべて「情報」に関連するビジネスという点でも共通する。つまり1960年代以後、どういう時代に入ったのかが自ずと浮かび上がってくるように思われる。そして1990年代は?となると誰になるのか。10日ほど前までは堀江貴文で「オン・ザ・エッヂ」のち「ライブドア」であったろう。創業者は失脚してなお「企業」そのものは存続する「リクルート」になぞらえればそのまま「ライブドア」がイキ、ということになるのか・・。また2000年代は、大学に在学しつつ起業し、成長の見込みが大いに期待される事例はまだないのだろうか?すでにその芽は見えるとすれば、それは誰のなんというビジネスなんだろね。