劇場を後にしたのが・・2006年04月25日 09:02

衆院千葉7区補選。1日遅れたが、焦点を1つに絞って取り上げてみたい。結果は周知のように「負け組ゼロ」をキャッチコピーとした26歳の民主党候補が僅差で当選した。同日行われた岩国市長選、沖縄市長選でもいずれも在日米軍再編問題に絡み政府・与党の方針に批判的な候補者が当選した。また広島県の東広島市長選でも、自民党の中川政調会長の息子で、安倍晋三の応援を受けた候補者が落選した。明らかに潮目が変わりつつある。とはいえ、注目したいのが千葉補選に関する朝日の出口調査報告 (2006/04/24 朝刊二面)だ。05年総選挙で自民圧勝の要因、「無党派層」「女性」「若年層(20,30代)」が今回どう変わったのか、変わらなかったのか、を分析している。で、結論は今回の潮目の変化を演出したのは「無党派層」だったという。つまり、「小泉劇場」を後にしたのは40,50代の「無党派層」。「若年層」と「女性」は依然「劇場」にとどまっているということだ。言い換えれば、実は観劇に堪えない芝居だといち早く感受したのが中高年層で「若年」「女性」はいわばカーテンコールを叫んでいるといった図式というわけだ。これはやはりきわめて「危うい」というべきであろう。「若者」の感性、感受する力が萎えていることを示す以外のなにものでもないからだ。いちはやく次の「劇」次の「試み」を求めてみずから走りだすのが若者の特徴であり、特権だったのではないのか・・。今年の新入生(大学)の何人かが、株を勉強して金儲けをしたい、とマジでいっていたのと通底していることなのだと思う。

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