現代のあんちょこ、ウィキペディア2007年02月23日 23:32

朝日の朝刊の国際面に「ウィキペディア頼り、誤答続々 テストへの引用禁止・米名門大」というのが載った。 Webではこちら。 米バーモント州の名門校ミドルベリー大学で、「ウィキペディア」をテストやリポート に引用するのは認めないことにしたというのがその中味。きっかけは、日本史を担当している 同大教授がテストを採点した際に共通の間違いに気づき、それの出所を調べたところ、ウィ キペディアの記述にたどり着いたことだったという。ウィキペディアは、いわゆるWeb2.0の 流れを象徴する仕掛けとして知られているが、要するに誰でもIPアドレスを知らせれば項目の 説明記述に関わることができる読者参加型の「百科事典」である。

ウィキペディアの創始者ジミー・ウェルズによれば「慈善的に人間の知識を集める事業であり、 ブリタニカと同様以上の質をめざして努力している」とのこと。ただし、「百科事典の引用は 学術研究の文書には適切でないと言い続けてきた」とも付け加えている。前記日本史担当教師も 「学生は自らの提供する情報の正確さに責任をもつべきで、ウィキペディアや同様の情報源を 誤りの言い逃れにできない」と強調している。まったく当たり前のことだ。

そもそも この記事を見て「どこでも同じだなぁ(笑)」というのが率直な感想だった。来週までに「○ ○○について調べて来てね」と課題を出すと、3年ほど前までは「調べてきました!」と言って 『現代用語の基礎知識』や『イミダス』、『知恵蔵』などの説明文をそくっと書き写したもの を提出していた。それが、いまはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/・・という文字列のあるものをコピペで出してくる。これが圧倒的に多い。コピー&ペーストが「調べた」ことにはなら ないのだ、と毎回注意する。しかしこの例は後を絶たない。恥も外聞もない。ったく、アホらし。

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