教育関連3法2007年06月21日 11:26

教育改革3法が成立してしまった。現内閣が、最重要課題としていた法案。実にあっさりと、 実に有権者をシカトして。とくに「改正」地方教育行政法が焦点とされる。教育委員会に対する国(文科省) の介入を担保する意味合いをもつからだ。国を愛さないものを締め上げる、という強権 発動も常態化する可能性が大だ。なぜ「国」という虚構を愛さなければならないのか。「クニ」 (おらがクニのクニ)であるならまだしも、なぜ「国」なのか。もちろん「クニ」であれば国(文科省) の与る余地はない。と、いうより与るべきではない。なんとも憂鬱な法が通ってしまった。

それに、「改正」教員免許法も大問題というべきである。教員免許の有効期限を10年とし、更新 要件を設けた。更新要件は、有効期限内に免許更新講習(30時間)を受け、修了の認定を受けること。 予め修了目標が定められた講習を受けて、なお教員としての資質に問題ありとされれば免許は失効。 何のことはない、気にくわない教員は「更新ナシ」というドーカツがまかり通るということになる。 講習の受講資格として、その時点で教職の現場にいることというのもある。ようするにペーパー教員 は枠外ということだ。

5月、6月は教育実習の期間である。事務の前には、夥しい数の教育実習を希望する学生の 一覧(学生番号)が掲示してある。ホントにすごい数。そして実際に卒業後教職に就くのはせいぜい 二桁になるかどうかというのが現実。「改正」法施行後は、教員免許の取得を目指す学生は激減する に違いない。まずは資格を、という軽いノリではあまりにも代償が大きいからだ。見方を変えれば 、例えば経済学部・経済学科のようなところでは4年間学んでも有意な資格は何一つ取得できないことになる。教員免許だけがウリだったからだ。 資格至上主義のはびこる時勢にとっては好ましいことなのかしらん・・。

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