参院選をめぐる不思議2007年07月31日 22:25

新聞やテレビ報道で分かるかぎり、安倍はおおよそ以下のような科白を口にしたようだ。「国民の厳しい審判を真摯に受け止め、反省すべきは反省し、謙虚に、改革、国づくりに向かってしっかりと責任を果たしていく。逃げずに職責を全うすることが私に課せられた使命である」。“国民の厳しい審判”の意味をなんとか誤読ですませたいということなのか、そもそも読解能力が欠如しているのか。“国民の厳しい審判”を“真摯に受け止め”たのであれば、“反省すべき云々”という以下のパロールは出て来ようがないのは明白だ。しかし、往生際が悪いのか、引き際を知らないのか、無内容なことを並べ立てた。

「反省すべきは反省し」は、何をどう反省するのかの内実を伴なって初めて意味をもつことは自明だし、そもそも安倍の「改革、国づくりに向かってしっかりと責任を果たしていく」こと自体がノンとされたのである。記者会見で「改革は安倍でなくともできるのではないか?」と問われ、これにまともに答えられなかった様子は無様というほかなかった。「逃げずに職責を全うする」というのも解せない。責任をとることは居座ることではなく、いさぎよく身を引くことにほかならないからだ。

今回の参院選。どうも解せないことが発生した。「ばんそうこう王子」の件がその典型。あれはひょっとすると、民主党が放った刺客だったのではないかと見ると案外納得のいく回路かなとなる・・。赤城は、少なくともWikipediaを信じる限り、94年自民党が村山(当時の日本社会党委員長)を総理大臣に担いだ際に、党議拘束をやぶって海部支持にまわったといわれる。海部を担いだのはいうまでもなく当時新生党の代表幹事だった小沢一郎・・。

安倍が何が何でも“続投”する、というのも、攻める側からすればもっとも望ましい構図にほかならない。このシナリオ、誰が書いているのかしらん?

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