オープンキャンパスでの“発見”2008年08月02日 22:04

本日は朝からオープンキャンパスに駆り出された。大学がサービス産業以外の何ものでもないことを思い知る日である。年々,親同伴の高校生が増えている。それも両親と一緒がめだってきた。そして親同伴の高校生に限って,当方が何か質問してもまともな反応を示さない。おそらく,何の興味もなく,ただ親に促されたから来ただけのことだからであろう。なかに母親と姉に付き添われてきた男の子がいたが,これが哀しいほどに感度のない子だった。文字通り,取り付く島がないという典型。でも,結局は,このような高校生も4月には“大学生”となるのが現実である。だからサービス産業としては,無気力の学生であればあるほど,反応する成人へと変身させるミッションを自覚し,その具体化に向けたモチベーションを高めるということになる。

きょう,相手をした高校生は,3,4人一緒になってやってきたのもいたので,25人ほどだった。彼らほぼ全員に「最近,すごく印象に残った出来事は?」と訊ねた。その答えが“面白かった”。おおむね「1月ほど前にあった校内球技大会でクラスが優勝したこと!!」というような反応だったからである。 問題関心の射程はいわゆる世間や社会に延びることはなく,もっぱら自分の行動範囲,体験に限られている。でも,この普段は感じてこなかった“仲間意識”,“ファミリー感覚”を,球技大会などを通して身をもってつかんだことの意味を説明すると,多くの高校生の身体が“笑い始めたた”ように見えた。いまの高校生も実はすてたものではないのである。

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