《架空と現実》―ムイシュキン

【甲子園ハンカチ入荷！】とタイトルのついたメルマガ広告が舞い込んだ。
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高校野球のニューヒーロー斉藤投手が使っていた例のアレです。同モデルがすでに生産終了につき、同ブランド「ジョゼッペ・フラッソン」の同素材・同スペックのタオルハンカチになります。数量限定、次回入荷未定のため、なるべく早くお越しください！ ▽佑ちゃんと同ブランド！幸運を呼ぶ青いハンカチセット▽ 　　　　 http://cc.netprice.co.jp/n045CD/008

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とある。テレビはもちろん、スポーツ紙、週刊誌などの異常なフィーバー。これも、“人 は、他者が欲望するものを欲望する”という「ジラールの欲望の三角形」現象なのだろう。とりわけ“時の人が密着するものを欲望し、嫉妬する”現象と言い換えることもできそうだ。が、、最近のこの現象、ごく短期間でめまぐるしく“獲物”が変わる。荒川静香の「金芽米」。2月、販売元が売上目標を100トン以上上方修正したのを覚えている者はもういないだろう。

王子の青いハンカチの製造元と判明した(株）ニシオの社長は、製造中止の品を再開しても販売体制が整うまで2，3ヶ月はかかるのでどうするか決めてない、と微苦笑しながら語っていた。おそらく再開しないのが正解だろう。「GIUSEPPE FRASSON」なるブランドのハンカチ。

それにしても、仮に駒大苫小牧のピッチャーの田中がハンカチ使っていたとしても全然話題にもならなかったろうな。このあたりがちょっと面白い・・。