技術決定論者、トフラーの新刊2006年07月05日 08:44

アルビン・トフラーの近著"Revolutionary Wealth"の邦訳『富の未来』が出た。まだ読んでいない。今朝の読売に、邦訳刊行にあわせて来日したトフラーへのインタビュー記事が載っている。これを読む限り『第三の波』、『パワーシフト』などの前著と何が違うのかまったく伝わってこない。「技術の発展が『知識』が価値を持つ新しい文明を広める」、「画一的大量生産から個々の多様性への対応 へ」、「個の創造性」などなど、この限りでは、目新しいものは何もない。これは"Revolutionary Wealth"そのものに新たな何かがないのか、インタビューした記者に新しい何かを掴み取る知識と感受性がないのか、どちらかだろう。あるいは「何れも」か。インタビューした記者が実は"Revolutionary Wealth"を読まずにトフラーに会ったのが真相ではないか・・。これからの『富』とはどのように把握されるのかにさえふれていないのだから。