あら、あら、この記事。こんな見出しでいいのだろうか? ― 2007年02月17日 12:51

この見出しは、明らかに誤解を生む。卒業生が資格取得が不能になったのは、何よりも学校側に瑕疵が あったから、という誤解だ。
中味は単純なことだ。仙台のある専門学校で、卒業予定の生徒全 員が、目標としていた幼稚園教諭や保育士の資格取得ができないことが判明した。これだけである。 専門学校生は要件を満たした大学の通信教育を併修すれば種々の資格を取得することが可能だ。この専門学 校生のケースでは、聖徳大短期大学部(千葉県松戸市)にも籍を置いて幼稚園教諭や保育士の資格取得を めざしてきた。しかし、(おそらくは)聖徳大短大が、ごく当たり前の成績評価をしたがゆえに、専門学校 生は全員単位取得に失敗した、ということだ。要は、専門学校生の勉強不足。もちろん専門学校側 にも問題はある。大いにある。専門学校としての単位はあっさりと与えた(る)、のだろうし、したがって 生徒からすれば併修している短大もまったく同じようにサクッと単位をくれるだろうと信じていたに違いないか らである。おそらく聖徳大短大にしても“きょうび”さほど厳しいハードルをもうけていることはあるまい。 それさへもクリアできないという問題なのである。もちろん、この専門学校が抱 える状況は他の専門学校にも、そして4年制大学(とりあえず他大学を併修しつつ資格が取れるのをウリにして いる大学と言っておく)にもそのままそっくりあてはまるのは自明だ。笑えない話、というよりも、わらうしか ないというのがいまの現実・・。
それにしても、『河北』は1面トップ記事で何がいいたかったのだろ?
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