デジタル仕事人の“逆説” ― 2006年08月22日 14:51
「目からウロコの情報整理術」。『週刊東洋経済』8月26日号の「特集」が「超情報整理術」。その最初の記事のタイトルがこれ。敏腕コンサルタントやITジャーナリスト、ネット証券のCEO、ネット伝道師、Web音楽マーケターなどが実践している情報整理術を取り上げたものだ。いま進行している情報化がどんな社会をもたらしつつあるのかを浮き彫りにするという意味で面白い。
いくつか目に付いたフレーズを紹介する。「3年前に比べると、活字媒体から情報を仕入れる比率は半分」「情報の整理ということで言うと、仕事関係のあらゆる情報をノートPCに集約・・。そしてオンライン上にストレージを借りて、データのバックアップをとっています」「ネットの記事は間違いも多いので、確立されたメディアで確認することが大切」「ネットの情報だけに頼ると、だんだん偏ってくる」「情報源の7割はネット。テレビはあまり見ませんし、新聞はほとん ど読まなくなりました」「理解度という点では本や雑誌のほうがはるかにいい」「寝ている時間以外はネットにつながっています」「アナログは人とシェアがしにくい。逆にデジタルのよさは情報がどんどん人に伝播していくこと」。
ネットを仕事場としながら、ネットの情報に信をおかないという“逆説”的スタンスが印象的だ。ビジネスの源泉としてのネットの「虚」、それを担保する現実世界の「実」。まるで現代の金融業と実業の関係を連想させるという点でも興味をそそる。
そして最も分析してみたいと思わせられたのが次の一節。「HDR(ハードディスクレコーダー)のいいところは、録画を倍速で見られること。私の場合、(23時から始まる)WBS(テレビ東京のワールドビジネスサテライト)も23時30分からCMをスキップして1.5倍速で見る」。ひたすら現実の時間を圧縮するというその姿勢に覚える違和感。それだけでなく、CMをカットしてチェックする番組本体が、実はCMを提供するスポンサーの意向によって制作されているという事実については一片の疑問すら投げかけない。深刻な問題ではないか。
いくつか目に付いたフレーズを紹介する。「3年前に比べると、活字媒体から情報を仕入れる比率は半分」「情報の整理ということで言うと、仕事関係のあらゆる情報をノートPCに集約・・。そしてオンライン上にストレージを借りて、データのバックアップをとっています」「ネットの記事は間違いも多いので、確立されたメディアで確認することが大切」「ネットの情報だけに頼ると、だんだん偏ってくる」「情報源の7割はネット。テレビはあまり見ませんし、新聞はほとん ど読まなくなりました」「理解度という点では本や雑誌のほうがはるかにいい」「寝ている時間以外はネットにつながっています」「アナログは人とシェアがしにくい。逆にデジタルのよさは情報がどんどん人に伝播していくこと」。
ネットを仕事場としながら、ネットの情報に信をおかないという“逆説”的スタンスが印象的だ。ビジネスの源泉としてのネットの「虚」、それを担保する現実世界の「実」。まるで現代の金融業と実業の関係を連想させるという点でも興味をそそる。
そして最も分析してみたいと思わせられたのが次の一節。「HDR(ハードディスクレコーダー)のいいところは、録画を倍速で見られること。私の場合、(23時から始まる)WBS(テレビ東京のワールドビジネスサテライト)も23時30分からCMをスキップして1.5倍速で見る」。ひたすら現実の時間を圧縮するというその姿勢に覚える違和感。それだけでなく、CMをカットしてチェックする番組本体が、実はCMを提供するスポンサーの意向によって制作されているという事実については一片の疑問すら投げかけない。深刻な問題ではないか。
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