モンスターペアレント,大学に出現? ― 2008年02月27日 22:05
一昨日の河北新報に「モンスターペアレント急増」の記事が載った。大見出しが「理不尽クレーム教師病む」と「『消費者意識』で声高要求」。暴れまくる保護者たちと,これに対する学校側の低姿勢が,教育現場(教員)に悲鳴をあげさせているという現実を取り上げたもの。日本教育技術学会会長の向山洋一は,いまモンスターペアレントとなっているのは「不幸な子ども時代を過ごした」人たちと,その背景を指摘している。モンスターペアレントという用語の生みの親といわれる向山にしては,いい加減な分析といわざるを得ない(ま,「教育技術学」などというナンセンスに鎮座しているのだからしょうがないのだろうけど・・)。いまモンスターペアレントとなっているのは,30歳前後から50歳前後までだろうか。この世代が過ごした「不幸な子ども時代」というのは一体いかなる事態なのか。個別のケースに分け入って,それぞれの事情を明らかにする作業抜きには,一般化できないのではあるまいか。
それに対して,教育評論家の尾木直樹の指摘は,ステレオタイプではあるものの,きわめて分かりやすい。彼は「保護者の消費者意識」と言い切っている。「お客様は神様です」のあれが教育の場にも浸透したということを言っているのである。対価を払っている〈私〉という消費者に,あなたは十全な顧客満足を与える義務がある,というあれである。この荒波は,幼稚園,小・中・高と来て,まもなく(あるいは既に?),大まで到達しようとしていると見られる。文字通りの「大学紛争」が間もなく開演となるのである。保護者たちのシュプレヒコール!!「大学の,劣化し,人を馬鹿にした講義を弾劾するぞぉ~,最後の最後まで断固として抗議するぞぉ~」。
それに対して,教育評論家の尾木直樹の指摘は,ステレオタイプではあるものの,きわめて分かりやすい。彼は「保護者の消費者意識」と言い切っている。「お客様は神様です」のあれが教育の場にも浸透したということを言っているのである。対価を払っている〈私〉という消費者に,あなたは十全な顧客満足を与える義務がある,というあれである。この荒波は,幼稚園,小・中・高と来て,まもなく(あるいは既に?),大まで到達しようとしていると見られる。文字通りの「大学紛争」が間もなく開演となるのである。保護者たちのシュプレヒコール!!「大学の,劣化し,人を馬鹿にした講義を弾劾するぞぉ~,最後の最後まで断固として抗議するぞぉ~」。
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