世界の注目,山形の紡績会社2009年02月12日 22:11

オバマの大統領就任式。
パートナーであるミシェル・オバマのドレスが話題を呼んだ。
センスのよさとドレスのデザイナーがキューバ系米国人デザイナー,イザベル・トレドということで,である。
あの黄色のニットカーディガンの原料の糸のことがきょうの「日刊ゲンダイ」に出ている。
製造したのが山形県寒河江市の老舗(佐藤繊維)とある。
興味を惹くのは,国内大手アパレルの下請けだったこの会社,
ご多分に洩れず1980年代から90年代にかけて
構造不況の荒波を経験していることである。
「中国製の激安品に市場を奪われ」
「同業者がバタバタと潰れ」
「スーパーの入口前で露店を開いて食いつなぐ日もあった」という。

それが10年ほど前の,
職人たちの欧州の紡績工場視察で事態が一変。
そこで「オレたちがファッション界をリードしている」
という自信と誇りをもつ
彼の地の職人たちと出会ったというのである。
帰国するや,下請け意識からの脱却がはじまった。
「自分たちがやりたい仕事」
「今までにない糸」作りにのりだした。
そして現在。
「ウリは,加工が難しい天然素材を細く伸ばす技術」
紡績の歴史が息づく欧州でも
「素材1グラムで伸ばせる長さは30メートルほどが限界だが」,
この会社では「その約2倍」までできる。
今回この技術が生きた。
原料の糸を従来の半分以下の細さに仕上げて
モヘアのチクチク感をなくした。

ミシェル・オバマが身に纏ったことで
一挙にブレークしたというわけである。
「世界中の有名ブランドが注目,引き合いが殺到している」。

国際化というタームが説得力をもつ
のはまさにこのような事例なのではないだろうか。
世界じゅうから吸引するだけのものをもつ!
グローバリゼーションが後景に退くかに見えてくる。

ただし,この内容,ネットで検索したら,「山形新聞」では2週間近くも前に記事にしていた (;^_^A

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