“カルチェラタン”再び燃ゆ!!2006年03月12日 11:34

カルチェラタンが燃えた。パリ大学ソルボンヌ校でバリケードに立てこもった(そう、いまは“引きこもり”がトレンドだが、そもそもは“立てこもり”なのだ!?)200とも300ともいわれる学生たちが〈抵抗〉のすえに機動隊によって強制排除された、という報道。これはドビルパンが強行した新たな雇用促進法(26歳未満の雇用について、2年間の試用期間中は理由なく解雇することができるというのが基本)に対する《粉砕闘争》だ。グローバリゼーションの進展のもと、企業の利益確保・利潤拡大に向けた方策が相次いで打ち出されつつある。日本でも企業業績の伸びが目立つ一方で、その背景になる格好で「非正規雇用」のウェート上昇が進んでいる。ドビルバンの雇用政策もそうした性格のものだ。これに異議を唱えて学生が「立ち上がった」のは至極当然だろう。フランス全土に広がりつつあるともいわれる。フランスでは、昨年の10月末に、二人の北アフリカ系の移民の少年が警官に追われるなかで死に至り、この事件をきっかけとした《暴動》が起きた。それが瞬く間に全国に波及したのは記憶に新しい。新保守主義・ネオリベ的イデオロギーの拡がり、右傾化・保守化(極右政党「国民戦線」の台頭)が進む状況にNon!を唱えるまっとうな動きがフランスで発生している。これが市場至上主義に替わるオルタナティブの構想へと転回するのか・・。