《架空と現実》―ムイシュキン

ウィンドウズ７が発売された。
秋葉原では，OS販売という限り，
久々に行列ができたという。
不思議なことである。
いまなおマイクロソフト帝国が健在なのだろうか・・。

「７」のウリは，わかりやすさ，軽さ，新しさなのだとか。
いずれも，悪評高かったビスタの負の側面を
なんとか挽回しようとする
窮余の策なのであろう。
マイクロソフトが，
「７」発売を発表したのは
7月初めだったと思う。
その後，買い控えが拡がった
とマスメディアがつたえた。
販売店では，
売れ残りが予測されるビスタ搭載マシンを，
ポイント大幅増とか，
７へのグレードアップの無料化とか，
あの手，この手を使って売りさばこうとしてきた。
しかし一向にうまくいかなかった。
だから，ユーザの新しいＯＳへの期待感が多少膨らんだ。
こんなところだろう。

もっとも，この間，
ビスタの一つ前のＯＳであるＸＰ搭載機が，
「これがＸＰの最後」
という謳い文句で
ずっと存在感をしめしてきた。

いわばOld Boyが，
ぐわんばってきた。
退職の道を用意されてなお，
現役を続けなければならなかったのである。
だから，
いったん隠居の身になったものが，
いまいちどマスコミの前に登場するというのも
“アリ”なのだろう・・，ね，さいとうさん？（笑）