ジャーナリスト宣言と「91歳のおばあちゃんのホームページ」2006年05月22日 09:29

今朝の朝日新聞の六面(12版)。朝日新聞それ自体の「全面広告」が載っている。いわく「ジャーナリスト宣言」だと。キャッチとして、「言葉に救われた。言葉に背中を押された。言葉に涙を流した。言葉は、人を動かす。私たちは信じている。言葉のチカラを」とある。要するに、言論の力、を発揮するという宣言なのだろう。しかし、主張される「言葉」を信頼するのか、どうかは、「言葉」を、どんな視点から、どこに向かって発するのかにかかっているというべきだろう。第四の権力としてのジャーナリズムの姿勢をきちんと貫徹するかどうか、の問題ということだ。この間、「カイカク」の言葉をもてあそぶ体制迎合に堕していな かった、といえるのだろうか、という問題だ。

それにひきかえ、同朝刊21面の「ひととき」の爽快さ、健気さは貴重だ。「91歳の母が開いたホームページ」を取り上げた投稿。「昔タイプライターを打てたことが頼り」となって開設したという。「昨年初冬に訪れた琵琶湖、今年の桜の京都旅行などの思い出を、趣味の俳句、短歌に詠み、控えめに掲載しています」とのこと。「個」からの情報発信の時代をあらためて感じさせる話だ。マスメディアの「ジャーナリズム」も新たな姿勢を示すことが求められている。なお、91歳のおばあちゃんのHP、ちょっと検索してみたが、わからなかった・・ざんねん。