第4の権力2007年06月18日 22:29

一昨年だったと思うが、マスコミへの就職を希望している学生がゼミに入ってきた。 なぜ、マスコミなのか?というようなことなどを聞きながら、マスコミ、ジャーナリズム は「第4の権力」というが、それについてはどう考えてる?と尋ねてみた。その学生の 反応はなかった。て、いうか、そもそも「ダイヨンノケンリョク!?」の意味がわかって いなかった。「第4、というのだから、もちろん第1から第3まであって・・」という ことを話した。しかしそもそも三権分立の理解ができていないのであった。

早稲田大学が、ジャーナリズム教育研究所を開設した(河北。朝刊)。プロのジャーナリストを養成する のがそのネライという。これまでは大学のジャーナリズム関連の授業は、いわゆる一般教養 的な傾向をもち、プロフェッショナルを育てるという性格のものではなかったという のと、採用する側の新聞社や放送局が、ジャーナリズムとは何か、を勉強した学生はむしろ 敬遠する傾向にあったということが、その背景にあるらしい。何のことはない。ジャーナリズム 自体が、公権力のチェック機関として立つ、という意気込みを失ってきたということではないか。大手広告代理店 の絶大な力、というような問題を含めて、無料で視聴可能なメディアが、第4の権力として機能 すると考えることはできるのか、をあらためて問う必要が出てきた。まあ、そう考えることは難しいかなぁ・・。 早大の教育研究所には、せめてマニュアル・マスコミ人だけは育てないでね、と言っておきたい。

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