「商い現場」の荒廃2009年12月23日 18:30

10日ほど前。
これまで関心のなかったことに,
つい気持ちが動いた。
それがいけなかった。
というか,社会の土台が,
ここまで傷んでいるのを
またまた思い知らされるはめとなった。

つい魔が差したというのは,
インターフォンの買い替え。
15年あまり使ってきた
インターネットフォンに不具合が生じた。
訪問者の押すチャイムがなる。
インターフォンの受話器をとる。
相手の声が聞こえない。
これが不都合の症状。
こちらの応対する声は相手に届いているものの,
ワンウェイの状態になった。

そこで買い替えを考えた。
しかもテレビドアフォンへの買い替え。
が,これが“間違い”のもととなった。
わがやの場合,
隣家の真裏という位置関係で
わかりにくいので,
訪問者が操作するチャイム(端末装置)は,
外に2機必要である。
道路わきの1機と玄関の1機。
室内の端末も2台。
標準タイプは,外1台,室内2台。
だからちょっとだけ標準からズレる。
この前提のもと,ある家電量販店に赴いた。
ドアフォンコーナーを見つけた。
担当の店員をつかまえ「これこれ,しかじか・・」と伝える。
標準の構成ではなく,
追加オプションとなるだろうこと,
メーカーが複数あるので,
それぞれのメーカーの機種別見積価格を
教えて欲しいことなどを話した。
まずは追加オプションがすべて可能なのかの確認。
この単純なことにものすごく手間取った。
なぜか?
店員の手にしたカタログが,
ドアフォンのものではなかったからである。
これはウソのようなホントの話である。
まさか,全然関係ないものを見ているとは思いもしないから,
気がついた時には嗤うほかなかった。
ようやく全うなカタログに移った。
オプション可能な機種を特定。
メーカー別の価格は,
メーカーに問い合わせる必要があるが,
この日はすでにメーカーの営業時間が終了している
ということで,あらためて翌日電話で
連絡してもらうことに。
翌日電話があった。
Aメーカーの場合はこれこれの価格。
Bメーカーの価格は確認しなかった。
Bメーカーのサイトに出ているのでそこで見て欲しい・・。

むろん,この量販店からの購入は止めた。

日をあらためて別の店に行った。
そこでも見積まで進むのに,
想像以上の時間が要った。
下見があり,
その後契約したものの,
実際の工事は正月明けになった。
何のことはない。
たかがドアフォンの買い替えなのに,
それが一ヶ月もかかる現実。

ものづくりの後景化,
R&D(研究開発)の衰退が,叫ばれるが,
モノを扱う流通現場の崩壊も
すさまじい勢いで進行しているのである。
社会の土台が,である・・Ach!!。

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