脱マスメディア2006年02月04日 09:57

朝日ニュースター(CS放送)の配信世帯が400万世帯を突破したという。これは注目すべき数字だ。いわゆる地上波テレビのプログラムの質の低下は目にあまる。いまでは報道番組と映画以外に民間放送を見ることはほとんどない。かつて大いなる批判を投げつけてきたNHKは結構見る。民間放送に比べればまだましだからである。もちろんちょうど1年前に、朝日新聞がNHK番組改変問題を取り上げたような体質の問題をNHKが抱えているのは事実だろう。それでも民間放送よりもましだと断じざるを得ない。で、朝日ニュースターである。これも民間放送ではあるが、プログラム作成のポリシーが地上波とは違う。まだマスメディアのもつ使命をまっとうしようと思っていることを少しは感じさせてくれる。昨年の総選挙時には、民間地上波は雪崩をうって「小泉の太鼓持ち」になったが、CS、BSは比較的距離を保った。第四の権力をきちんと演じている、とまではいわないがそれなりの主張を持っている。わたしはケーブルテレビによって見ているが、他にはJNNニュースバードやBBCも見る。CNNは解毒剤のフィルターを用意しつつ見る。ともあれ放送メディアの多様化が急速に進んでいる。その一つが朝日ニュースターの配信世帯400万突破だ。地上波テレビの視聴率1%は実数で100万人強といわれる。だから400万という数字は注目されるのである。