オープンキャンパスって・・2007年08月05日 19:45

昨日は「オープンキャンパス」の日だった。“訪問客”は昨年を結構上回ったらしい。しかし、ここ5年 ほど感じてきた「ただ来るだけの高校生」という傾向はより明確になった。まったく何の問題意識もなく 何の問題関心もなく、ただ言われたから(高校の教員からか保護者からか)来たという訪問客。「何か 質問したいこと、わからないこと、疑問に思ったことありますか?」と問う。これには、8割の高校生が 特になし、と答える。大学とは、大学受験とは、経済学部とは、経済学とは、経済とは、といったことを イメージとして、カテゴリーとして思い描いたことが、実は皆無であることがはっきりわかる。だから こちらとしても対応に大いに苦慮することになる。「質問したいことが特になさそうなので、経済学科とは どんな学科なのかを説明しましょうか?」というと「そうして欲しい」というのだが、これはもう雲をつか むようなことになる。説明の始原をどこまでさかのぼればいいのか、追えばおうほどキリがないからである。 「経済と聞いてイメージするのはどういうことですか?」。「お金とか・・」。「お金とか、何ですか?」 と尋ねても、それ以上の広がりは求めるべくもない。おそらく小学校の、それも低学年のレベル以上のもの ではない。で、「大学を卒業したらこうしたいというのはありますか?」と、訊くと「公務員になりたい」 とか「学校の先生になりたい」というのが少なくない。「このギャップ!」と驚くにはあたらない。これが 現実なのである。男の子の多くはズボンがいまにもずり落ちそうな格好しており、女の子の多くはずり落ちる ものが何もないかのような格好をしている。わずかに脚の上の部分だけが覆われているにすぎない。こうした 彼ら、彼女たちを前にしたら「がく」、とか「ちせい」とか、漢字では書けなくなってしまった・・(;^_^A。

20~30人ほど対応したなかで、感受性のよさそうな男の子が一人いたのがせめてもの救い。

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