オキナワ2006年11月20日 22:49

沖縄県知事選の結果が出てまる1日。沖縄県民は何よりも「沖縄経済の浮揚を望んだ」。しかし、 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に対して、その即時閉鎖・返還を求めた「革新派」候補 の訴えが軽視されたわけではない。沖縄県民は「景気も、基地問題の解決も、同じように願っ ている」。だから、新知事は、いずれきわめて難しい舵取りを要求されるだろう。これが どうも大方の新聞やテレビに共通した論調のようだ。

ということは、ようするに革新派 候補は、軍需脱却と地域経済立て直しが“両立可能であること”をリアリティをもって主張でき なかったということになる。全国一の失業率(いまなお8%弱で全国平均の約4%の倍)に表 れている沖縄地域経済の停滞。これを“基地の経済効果”にもたれつつ、改善する、という選択肢 を県民は評価した。この現実主義に、革新派が負けたということにほかならない。アメリカ一極支配 が崩れ、その単独覇権主義が後退し、そうした状況下で在日米軍再編が進行する。そしてついに“日 本の核武装”までもが半ば平然と喋喋されるまでにいたった。こうした状況を撃ちつつ、何よりも 現実的に脱基地経済を構想する力こそが問われたのだというべきなのだろう。

インドの シリコンバレー、バンガロールは軍事拠点をIT基地へと転化した。軍事基地は最先端のテクノロジー を凝縮した空間。だから沖縄だって・・。