“空”即是色という真理?2007年05月19日 11:48

先日(16日)のエントリーに書いたトムソンによるロイター買収関連で 日経が、昨日と今日「メディア地殻変動―トムソン・ロイター誕生」の 特集を組んでいる。きょうの記事でちょっと面白い指摘が目に留まった。 メディア関連企業でもM&A(合併・買収)が相次ぐという点に注目するな か、メディア関連企業の株式時価総額の「番付」をあげている。それに よるとグーグルが断然トップ。ほぼ1,500億ドルで、二番手タイムワーナー の倍。ニューズ(700億ドル)、ヤフー(450億ドル)と続く。何が注目さ れるかといって、グーグルがメディア関連企業といってもコンテンツを 一切もたない点だろう。メディア関連企業なのにメディアに載せる内実 (コンテンツ)が無い。すごいことではないか!記事ではユーチューブ も取り上げているが、このいまWeb上の台風の目とでもいうべき企業も コンテンツを「制作・保有せず」が特徴だ。メディア関連企業なのに 内実をもたない企業が台頭する。実体を持たないがゆえにトップに立つ という一種の逆説的構造。

世界最大の鉄鋼企業アルセロール・ミタル もM&Aで次々と自社にないものをのみこんではふとるプロセスを繰り返す。 一昨日の日経は、日本経済のなかで家計部門の存在感が高まり、国富の 8割を超えたと伝えた。その“なかみ”は株を中心とした金融資産という。 何のことはない、ここでも“空”が“実”を装っているのである。